春ですっ!
春らんまんっ!
春といえば、阿蘇たかなっ!
高菜の季節がやってきましたっ!
こんにちは!
にわとり舎ですっ。
阿蘇に暮らすものとしては、一度はトライしてみたかった高菜漬け。
今年こそはっ!と鼻いきフンフン。
阿蘇さとう農園さんにおねがいをして、
阿蘇高菜漬けをレクチャーしていただきました!
阿蘇高菜は日本の伝統的な在来種です。
その高菜の種を阿蘇の地域の方々は先祖代々受け継いできました。
阿蘇の春の風物詩「野焼き」が始まるとともに、高菜のシーズンも始まります。
みなさん、ご存知でした?
高菜の収穫のことを、地元では「高菜折り」というんです。
それは外葉を避けて、手でぽきっと折れる中心の柔らかい貴重な茎の部分だけを収穫することから、こう呼ばれるそうなのです。
鎌で切るわけでもなく、機械で収穫するわけでもない。
この日もオンシーズンのため、ピンクやブルーに彩られたじいちゃんばあちゃんたちが
グリーン一色の中にがしゃがみこむ姿があちらこちらにみうけられました。
そんな労力がかかるもんだから、阿蘇たかなは農家でも敬遠され、
年々作る人が減っているようなのです。
こんなに美味しい伝統文化、食べて、作って、守っていきたいっ!
ということで、さっそくつくってみました。
阿蘇さとう農園さん直伝の高菜漬けレシピはこちら!
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<高菜漬けの作り方>
1、高菜の葉を洗って水気を切る
(とれたてほやほやをつけるのがいっちばん!日にちをおいたらつまらん(だめ)とばあちゃん談)
2、 塩と唐辛子を混ぜたものを揉みこむ
(高菜の重さに対して3〜4%の塩が目安)
3、 漬物袋を敷いた漬物樽に、2を隙間なく詰めていく
4、 詰め終わったら袋を閉じて蓋をし、重しをのせる
(ここでしっかり水があがることがポイント!)
5、3日ほどで水分が出てきたら、水気を取り味見をして、塩気が足りないときは塩を振って漬けなおしてもよし
6、1週間ほどでおいしい新漬けの完成! 数ヶ月と寝かせば古漬けに!
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材料は高菜、塩、唐辛子だけ。
これをモミモミするだけでおいしいお漬物になっちゃうんだから、もはやマジック!
高菜漬けは今では珍しいとされる植物性乳酸発酵のお漬物。
ヨーグルトなどの乳製品と違い、植物性の乳酸菌はとっても強くて腸までしっかり届くんだとか。
ぬくぬくと環境のよろしいたんぱく質の中で育つものより、塩分のある過酷な状況で生き抜いた乳酸菌だから。
ふむふむ、なるほど。
おいしい高菜はよく肥えた土地に育つそう。
牛や馬と暮らしてきた阿蘇の民は、甘くおいしい高菜を育てることができたんですね。
それが人々の暮らしや健康をも支えてきたのです。
菌は目には見えないけれど、ちゃんと存在している。
菌を恐るることなかれ。
私たちにはこの錬金術を使いこなすソウルが宿っております。
発酵使いは魔法使い。
ニッポン、バンザイ!
先人たちからおしえてもらわなくちゃいけないことが、まだまだたくさんあります。
次の世代につなげていきたいことが、まだまだたくさんあります。
にわとり舎
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阿蘇の里山の水源近くの古民家をセルフリノベーションしながら、薪をくべ、田畑を耕し、ときどき麦を編みながら、動物たちとともに暮らしています。あたらしい時代のあたらしい生き方を実践すべく、土に根を張り、ヒトも自然の一部として、日々をおもしろがって生きています。