野焼きが終わるとともにやってくるこの季節。
阿蘇といえばの伝統野菜、阿蘇たかなです!
こんにちは!
にわとり舎です。
みなさんの食卓に、おつけもんって必需品ですか?
若い人はあまり食べないというイメージのおつけもん(おつけもの)。
慌ただしく混沌とした現代だからこそ、
おつけもんはなくてはならない魔法の保存食なのだと、
われわれ声を大にして叫びたいっ!笑
ということで、
今年もさとう農園さんの阿蘇たかなで、高菜漬けを仕込ませていただきました!
収穫は昔から「高菜折り」といって、
手作業で機械を使わず茎の柔らかい部分を1本づつ手で折りながら収穫されます。
黙々と、手の感覚を確かめながら。
ポキポキとリズムよく進むもやはり手作業、なかなか時間がかかります。
「軸がおいしいんですよ! 葉より軸です!」
とスタッフMさん。
一般的に流通している三池高菜と違って、阿蘇高菜は葉が小さく茎が細い。
だからこそ収穫からすぐに漬け込むことができるのも
風味よく歯ごたえの良い特別な美味しさの秘訣なんだとか。
2時間弱で収穫した8キロの高菜。
ちょちょいのちょいで、漬け込み完了!
高菜漬けレシピは、過去ブログをご参照くださいね
↓
http://www.aso-satofarm.com/blog/214/
室町時代から栽培されてきたと言われている阿蘇の伝統種、阿蘇たかな。
農家の方がそれぞれ自分の畑で育て、
たねを採取する分だけ花を咲かせ、実らせ、代々受け継いできました。
これはそんな阿蘇の農家のみなさんがあきらめずに
毎年毎年高菜を作り続けてきたからこそ食べることができる味です。
阿蘇の赤牛も、昔は田を耕し、物を運び、肥やしを得、暮らしに欠かせない生き物でしたが、
農業機械が普及し、出番がなくなると肉を生産するための物となりました。
健康的な赤身は見直されてきましたが、
サシの多い黒牛の人気から
苦労の多い牛飼いを諦めた方も多かったことでしょう。
わたしたち、なくしたくないものがあります。
(写真 山口亜希子)
赤牛を羊に、高菜漬けをマスタードに変身させて、
この景色を守ろうとしている阿蘇さとう農園さん。
わたしたちもわたしたちなりの文脈で人間と自然の共生を考え続けています。
こたえはでませんが、
続けることの尊さがあると信じています。
今年も家族でおいしいおつけもんが食べられて、とってもしあわせ。
阿蘇さとう農園さん、お世話になりました。
阿蘇の里山の水源近くの古民家をセルフリノベーションしながら、薪をくべ、田畑を耕し、ときどき麦を編みながら、動物たちとともに暮らしています。あたらしい時代のあたらしい生き方を実践すべく、土に根を張り、ヒトも自然の一部として、日々をおもしろがって生きています。