千年先。
言葉にしてしまうと途方もないくらいの年月かもしれませんが、
私たちが目にしている今の阿蘇の風景は、
千年前から阿蘇に暮らす人たち
農業や畜産業、その営みによって受け継がれてきたものです。
年月を、営みを重ねて今の阿蘇らしい風景がある。
阿蘇らしい風景を、千年先に暮らす人たちに受け継いでいきたい。
阿蘇さとう農園の揺るぎない思いは、そこにあります。
もちろん、今を生きている私たちが
千年先を見届けることができるわけではありません。
私たち、阿蘇さとう農園ができることは、
阿蘇らしい風景を守り、受け継ぐ、
きっかけになるような事業や営みを生み出していくこと。
そして、阿蘇で暮らす人たちと思いと利益をわけあいながら、
未来に続く営みへとつなげていくこと。
小さな一歩ですが、その一歩、一歩を踏みしめながら
千年先にも、阿蘇らしい風景をつないでいきたいのです。
千年先の阿蘇につなげていきたい、
阿蘇ならではの産業を生み出すことで
阿蘇らしい風景の継承をめざします。
阿蘇らしい風景をつくりだしているひとつの大きな要素は農業です。農家の人たちが手を入れ、維持してきた田畑が織りなす風景は、日本中どこを探してもない阿蘇ならではのものです。今後、耕作放棄地がさらに増えていくことを考え、農地を活用した新たな産業や仕組みづくりに取り組みます。農地に新たな価値を生み出し、地域の雇用につなげていくことをめざします。
阿蘇の草原は、牛や馬の放牧、春前に行われる野焼きなど、営みによって守られてきました。日本一の面積を誇る阿蘇の草原は、後世に受け継いでいきたい阿蘇の宝です。人の営みと切っても切れない関係にある草原の維持につながる事業に取り組みます。ひと昔前は阿蘇の草原で放牧されていたというひつじを飼育することで、新たな産業を生み出します。
高冷地で多品目の農作物がつくられている阿蘇の農業。さらに阿蘇高菜をはじめ、阿蘇の気候風土に馴染んだ在来の伝統野菜も豊富です。地域らしさは、その土地でつくられる食に表れます。豊かな農地でつくられる阿蘇の野菜を地元で消費できる、地産地消の仕組みづくりに取り組みます。農家さんの安定した収入につながるよう、多方面からアプローチしていきます。